【欧州:ブリストル】Blaenavon-1

シェフィールドでまさかの土曜休館日だった製鉄所博物館。
どこか他にないかーと思って探したら、産業革命時代に製鉄が盛んだったのは、バーミンガム近郊のCoalbrookdaleとウェールズ南部のBlaenavonだそうで。どちらも博物館アリと。
ブレナボンならブリストルから2h30。
しかも、近くに炭鉱も保存されてて、古い炭鉱の中に入れる博物館もあると!村全体で世界遺産だそうで。これ、最高‼️

朝6:30に起きて、8:00前には出発。電車を乗り継ぎ、バスを乗り継ぎ。
最後の村から博物館までは、2時間に1本のバス。逃すと丘陵地を2km弱登る事に。
絶対に乗らないと‼️

朝の通学&通勤ラッシュとはいえ、運良く座れ。
電車は30分程でNewportの駅へ。しかし、これが遅れて出発。ヤバい。ギリギリか。

Newportで、朝ごはんでも買ってバスに乗ろうか、と思ってたのに、誤算。歩いて6分のバス停まで走る。ギリギリ出発時間に間に合ったのに、今度はバスが遅れて来ない。むむむ。
待てども暮らせども来ないので、ちょいとコンビニに駆け込み、シリアルバーを買う。こんな空腹でバスに1時間も乗ったら吐くべ。

ようやく来たバスに乗り込む。
1h。「終点のCurwoodまで!」と切符を買おうとすると「£11だねー、でもAll Zoneの1Day Ticketなら£8.70。今日中なら何度でも乗れるよー」と、運転手様✨
往復£22が、1/3程に❣️なんて優しいの、ウェールズ人🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿

バスはどんどん山を登る。こんなとこにも村があるんだ!なんの仕事してるんだろ?という村をいくつか抜けて、最後まで乗ってるのは私1人。
さぁ、次はローカルのバスに乗り換えて。
山にハイキングに行く、地元のジイさん8人が同乗。ドライバーの若いお兄さんも顔見知りのようで、道中、喋りっぱなしの笑いっぱなし。いいなーー田舎❣️

大賑わいのバスで、着きました。最初の目的地。

Big Pit National Coal Museum 

入場無料。
1880-1980年まで使われていた炭鉱Big Pit。
閉鎖直後の1983年には博物館としてオープンなんだから、すごいガッツ。
受付で「炭鉱ガイドツアーも見る?」と言われ「もちろん!」と。
待合室で待つこと数分。
カップル2組、スウォンジー大学の留学生15人、引率の先生2人、ぼっちの私の22人で出発です。
ヘルメットにヘッドライトを装着。

が!

ここからケージに乗って、地下へ降りるんだけど、廃坑とはいえ、微量のガスが出てるかも、危険だから電気厳禁とのことで、携帯没収。カメラ、ライター、音楽再生機など、全部NG。

写真撮れねぇぇーー

では、目で見て肌で感じましょう。。

ビクトリア時代には、子どもも男の子は10歳から働かされた、電気もない真っ暗な坑道で馬の足音が作業開始、終了の合図になったと。
みんなのヘッドライトを消して見ると、本当に本当に真っ暗。何にも見えないどころじゃない。
こんなとこで、小学生から働くなんて。
つい、次男が働く姿を思い浮かべて、涙。(長男じゃ泣けないと思う。案外、上手く働いてそうだからw)
地下90mには馬小屋もあって、馬が石炭を運んでいたらしい。ポニーサイズの小さい馬🐴ね。馬の世話も子どもの仕事だったそう。
ガスの検知はカナリア。今も数羽、鳥籠に居たの。
社会見学(?)の遠足の小学生、3団体いたけど、何を思うや。

狭く暗い坑道を中腰で歩くこと1km。無事に地上に出られました。
ガイドのジョン爺さんは、元炭鉱夫。17歳から引退まで働いたと。ジョン、めっちゃ笑えるガイドで、いじるポイント抜群、ネタ満載。炭鉱夫だった時代が勿体ないほど!
ちょーー楽しかった!
今は国営の博物館で働いて1日平均5回は地下でガイドをしてるそう。
よだれモンの古い作業機械がゴロゴロ。
赤いのが、炭鉱に降りるケージを上下する機械。現役ってスゴい。
ランチは炭鉱のキャンティーンで。Today's Special。ハムとチップス。豆&豆。

まだまだ見所は続く。
こんな山の上に、機械置きっぱ。萌えるーー。
掘削機。1960-70年代に機械化の波が押し寄せ、人員削減でストライキしたんだよね。
山、マジ綺麗✨

こいつは、更に古い時代の運搬昇降機。水を貯めて、水の力で石炭を持ち上げて地上に上げると。ホンマかいな。
カナリア模型。虐待すぎて、今の時代には絶対にダメなヤツ。
着替え用ロッカー。ブリキ?アルマイト?可愛い😍
シャワー室。英国博物館あるあるで、炭鉱夫達の話し声や、シャワーを浴びながら歌う声がスピーカーから流れるの。炭鉱夫、めっちゃ楽しそう!地下で危険と背中合わせだから、解放されると心も解放されるのね。
サッチャー時代のストライキ。映画じゃないんだもんなぁ。
併設の鉄工所❣️ちょーーかっちょええ。
住みてぇぇぇーーー❣️

近代の炭鉱は、半バーチャルで見られるの。
あー、さっき潜ったわー。おんなじやん、近代も、ビクトリアンも!
造形ですよ。本物は、天井が板張り。
さっきの地下で潜る時、みんなゴンゴン頭ぶつけてたw
これが最新のドリル!モンスターでしょ、これ!グリングリン回って、岩壁を掘る‼️

なんかもう幸せ過ぎる博物館だった。
帰りのバスも2時間おきなので、3h30は滞在してしまった。楽しかったー!
年間15万人が訪れる世界遺産。
ウェールズにお越しの際には是非‼️

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そうだ、ニューヨークへ行こう

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