【欧州:ブリストル】Blaenavon-2

Big Pitを出て、2時間に1本のバスを待つ。念のために15分前には出ておく。置いていかれると歩かなきゃならないから!

出発時刻ちょい前に、高齢のご夫妻が。
「あなた、バスを待ってるの?さっき丘の上に走ってるとこが見えたから、もう来るわよ!」と。
親切だなー。こっちの人、本当に良い人ばかり。
しばし一緒に待つもバスは来ない。
ご夫婦でプチ争う。
出発時刻を7分過ぎ、奥様が「待っても来ないわね、歩きましょう!」と。
ご主人は嫌がっている。私も嫌だ。
「時々ね、もう乗せる客が居ないと思って飛ばすことがあるのよ。はい、行くわよ!」
と、押し切られる。
仕方ない。くだりだし、歩くかー。

「俺はお腹が空いてるから、ゆっくりしか歩けないよ」と、グズるご主人。
3人で坂を降りること5分、いや、3分くらいの距離で、下から登ってくるバスが‼️

「来たー!」
3人で手を振り、止まってもらう。停留所じゃないけど、このバスは2時間に1度だけ、通常のルートを離れて、Big Pitに立ち寄るのだ。
乗せないわけがない‼️

運転手に「Iron Worksに行きたいんだけど」と告げると「え?Iron Works?この坂降りたとこだよ?」と。
「え、そうなの?何分ぐらい?」
「5-6分じゃないかなー」
「そう、、5-6分なら、歩くかーー。ありがとう!」と、待ちに待ったバスを降りる。
奥様に「あら、Iron Worksなのね。じゃ、歩けるわね。」と呆れられ。

しゃーない。歩くよ。坂も半分は下りてるし。。
1人トボトボ歩く。
バスは一旦、坂を上り、Big Pitで居ないであろう客を確認。

私が坂を下り切る前に、後ろからバスが。
私の横で止まる。
「いいよ、乗せてあげるよ。乗りな!」

ええ、いいの?ありがとう✨

無料で乗せてもらっちゃった。
そしてIron Worksの前で降ろしてくれた。
バス停じゃないとこで乗って、バス停でないとこで降りる。無料で。

なんて良い村なのぅぅぅーーー😭


でも、バスで5分くらいだぜ。歩いたら20分ってGoogle Mapが言ってた😭拾ってくれてありがとうーー。

Iron Works

管理はウェールズなので、有料。£5.8。
有料だし、写真で見る限り、鉄工所博物館には思えないし、バスを待つ間も、どうしようか迷ってたんだけど。
Big Pitが十分すぎて満足だったしね。

1789年に出来た鉄工所。
この近辺は高硫黄の鉄鉱石が取れたらしい。
産業革命バリバリやなー。
給水塔。(masonry water balance tower)
これはGrade Ⅰ。

1878年には5000人を雇用する大企業だったそう。ここで作られた鉄は、アメリカやカナダ、ドイツにも運ばれ、鉄製品に加工されたそう。
当時の模型。

ところが、1880年に会社がBig Pitを作ると、製鉄業を廃止。これからは石炭じゃーー!となるわけだ。

だもんで、この姿よ。
遺跡です。ほとんど。
これはローマ軍の、、って言われても信じるw
あの可愛い黒い鳥(クロウ)が、わんさか巣を作ってた!鳥の栖に最高の環境w
溶鉱炉。140年前じゃ無理もないかー。
再現展示もあったー。鉄鉱石を溶かしていく順序。
溶けた鉄を型に流し込む。
ブレナボン産 銑鉄(pig iron)が世界中に売られたと。
(銑鉄:せんてつ>鉄鉱を溶鉱炉でとかして還元した炭素を含む鉄。鋳物にし、また製鋼原料とする。ずく。)

おそらく従業員は炭鉱夫になったんだろうなぁ。この村、最大で2万人を超えていたそう。今は5000人くらい。

遺跡鉄工所以外にも、お家博物館でもあるの。年代をおって、労働者のお家を拝見。
1840年。製鉄所で働くお父さんち。
1927年。炭鉱夫のお家。
大恐慌あたり?
1944年。だんだん良い感じになってくる。終戦間際だな。
どうでも良いけど、この物干しシステム、今のブリストルの大家・サラ(仮名)んちと同じ。角材が天井から3本吊り下がるという。。
1955年の物干しもサラんち式(笑)
でも専用の器具が挟み込まれてるだけ、サラんちより進化。

1967年。物干しは健在です。上下するのに、滑車が付いてるのね。サラんちは、階段の上に付いてて、踏み台に登って干すんだけど。

そんなことより、67年って私が生まれた年‼️
同世代〜❣️こんなにオサレな生家じゃなかったけどー。
高度成長期って感じーー。
展示は1967年が最後でした。

Water Balanceの上まで上がる。
鉄製のポニーが5匹。炭鉱で働くポニーが年に1度だけ外に出され、日光を浴びてる様子だそう。Big Pitの方を向いてるの。

せつなーーー‼️


大満足の遠足でした。頑張った甲斐あったー。
再びバスで1時間、Newportの街で夕飯の買い物して電車でお家に戻りました。長時間のお出かけでクタクタ。
どうでも良いけど、駅からウチまで、こんなとこなのよ。明るい内にって、日の入り16:28だし、絶対無理。
ビビりながら早足で帰宅する毎日。
見た目程、怖い感じはしないんだけどね。
電車降りる時に「同じ方向の人がいますように!」と念じながら帰ってます。
やでしょーー、これw

0コメント

  • 1000 / 1000

そうだ、ニューヨークへ行こう

海外旅行の準備、手配、現地情報など「暮らすように旅する」をお届けします! 暮らす旅歴・四半世紀。Photographer & Art Director 。 https://www.instagram.com/naokosoma/