混沌の中から抜け出せない長男に、突如舞い降りた「英国留学」。
いよいよ旅立ちました。
その記録を。
英国の大学は、学位で3年(4年の場合もある)。
日本の大学1-2年生の一般教養に当たる科目は高校生の間に終わらせ(Aレベル)、その成績を持って大学に進学し、大学の3年間は専門課程のみ。
留学生は、一般教養を終わらせていないので、ファウンデーションコースという、Aレベルに相当するコースを1年受けて、成績次第で希望の大学に、、というシステムなのです。
ファウンデーションコースは、大学内にあったり、各大学連盟の共通のファウンデーション専門の学校があったり、様々です。(民間の予備校とは違って、大学の認可の元)
英国の高校生でも、Aレベルの間に、志望が変わったり、入った高校で希望大学の必要科目が無かったりすると、Aレベル後にファウンデーションに入る場合もあるようです。
それ即ち、中学の時点で、どの大学の何学部に入りたいかを決めてないと、高校に行けない(行っても意味がない)ってことだから、「とりあえず高校くらい」の日本とは、思春期時代の生き方が違う!どっちが良いかわからないけど。。
長男は、その1年かかるファウンデーションを5ヶ月で仕込む、NCUKという大学連盟のプログラムに参加。しかも日本で開校の初年度にスルッと入ってしまいました。
私が欧州をフラついてる間、彼は毎日15時間勉強していたようで、一時帰国の際には別人になってました。。
で!8/上旬に最終試験が終わり、22日に結果発表。この20日間の長いこと。試験が終わって「やったー!」感がまるでなく、悶々と結果を待つ日々。
英国の高校生は、6/21に試験を終え、結果が8/15。およそ2ヶ月も悶々とした日々を過ごすんだって。親もたまらん。
日本のマークシート式は効率良いよねー。1週間で結果出るもんね。英国は基本的にエッセイ(長文記述式)なので、採点する方も大変だわ。
発表の8/22。
第一志望の大学に見事に合格‼️
努力が実るってこういうことか!というお祭り騒ぎの1日でした。(2浪なだけに尚更)
悶々とした日々が終わることが嬉しい。。
合格証を手にしたものの、そこからVISA申請をするのに、まずは大学からCASという「入学許可証」を入手しなくては何も出来ない。
この時期は混雑していて10日はかかるという。
再び「いつ来るの?」という悶々とした日々。何も手につかない。。
「CAS来たーー‼️」
8/30にようやく到着!
オンラインでVISA申請手続をして、9/2にVISAセンターに手続に行きました。
英国の大学の新年度は9月なんだけど、大学によって日にちはまちまち。
長男の大学は9/16スタートなので、とりあえず2月に9/10のフライトをマイレージで取っておいたんだけど。。
VISA申請は有料の優先サービス(通常15日かかるものが、5-7営業日で出来る)を付けたものの、流石に間に合わないと判断。96時間前にまではキャンセル可能。マイルも戻してくれるというので、9/10はキャンセルに。ANAって素晴らしい。アリタリアはキャンセルしてもマイルを返してくれなかった。。(10年前だけど)
留学エージェント推奨の旅行社経由で9/12深夜のフライトを取る。流石に10日後なら出てるだろう、、と。
同じファウンデーションに通ってた学友達は翌日の9/3に申請に行ったようだ。
9/9に、その学友達のVISAが出た!
なんで出ないんだ、長男のVISA!!
ここまでの手続きの一切は、長男が自分で進めてて、親はふんふん聞いてるだけで、悶々としてるだけなんだけど。。
翌日になっても届かないVISAに不安になった長男は、全く電話の繋がらないVISAセンターに痺れを切らし、本国のイミグレに電話。国際電話代だけでなく、相談料が1分いくらという有料サービスだったよう。
VISAを受け取りに行った学友が、長男のVISAの出る予定を窓口で聞いてくれたらしい。今日もリストには入ってない、、と。
ヤバい、9/12のフライトもキャンセルか?
そもそも9/16に間に合うのか?!
フライトは9/12とはいえ、9/13の00:01という「翌日の便」。当日キャンセル(払い戻し無し)は、あり得ない。
9/12は前日扱い。前々日も前日もキャンセル料は同じとのことで、ギリギリまで待つという。
これまでで最大に悶々とした日々。ありとあらゆる不安に襲われる長男。
英国関係の友達は皆口を揃えて「VISAあるあるだよねー」と言う。担当者次第で、日にちもVISAの年数もマチマチだと。どうなの、それ。。
もう諦めよう。郷に入るには郷に従うしかない。明日、フライトはキャンセルして、次こそはVISAが出てから取ろう。。
9/12、朝10:00。VISA出たーー‼️
キャンセルせずにおいたフライトに乗れる!
浮かれた長男は早速VISAセンターに行き、カッコイイVISAの貼られたパスポートを受け取り、携帯の解約やら住民票の移動、その他雑務を終わらせ、帰宅。
留学保険に入らないと!当日出発の契約、通常1年しか入れないけど、VISAは3年出てるから、その為に日本には戻りたくない。保険会社に電話しまくり、現地で更新出来る保険を探し、契約完了!
中途半端な荷造りも終わらせ、部屋も空っぽにして、いざ空港へ!
もうね、別れを惜しむとか、感慨に浸ってる心の余裕は無い。
最後の晩餐を空港で。
長男の希望でトンカツ。おろしヒレカツ。
なんというバタバタの1日。
母はなーーんにもしてないけど。グッタリ。
無事に出国。まさか超問題児だった長男が大学生になる日が来るなんて。ビリギャルを遥かに下回る高校生活を送ってた長男が、遥かに上回る進学先。誇らしい限りである。
新生活、楽しんでね。
降って湧いた話だったけど、スイッチが入ると人はこんなに頑張れるんだ。
もう何の心配もない。いってらっしゃーい‼️
そうだ、ニューヨークへ行こう
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